【解説】ARとVRの違い
ARとVRという単語を何となく耳にしたことありますか?ARとはAugmented Reality、日本語では拡張現実。VRとはVirtual Reality、日本語では仮想現実。
日本語だとどちらも同じような響きでイマイチ違いが分かりません。しかしARとVRには明確に違いがあり、これから普及する技術であるため知っておいて損はしません。
- 1.ARとVRの定義
- 2.ARとVRの発展
1.ARとVRの定義
ARとは、現実世界に仮想のものを投影する技術の総称です。少し前にポケモンGoというアプリが話題になりました。スマートフォンのカメラ越しに現実世界をみると、そこにポケモンがいるといった感じのアプリです。このようにスマートフォンを通して現実世界をみることで、実在しないものを現実世界に投影することが可能となりました。この技術は遊びだけではく、便利な可能性を秘めています。例えば、自分の周りにパソコンの画面やメモ帳を表示することができたら、仕事の効率が上がりそうですね。しかも、物を持つ必要がなくなるので身軽になります。
その他にも、空港・駅などでの搭乗口への誘導も通路に矢印やメッセージがあれば、大変便利です。
一方でVRはどうでしょうか。VRとは、ゲームの中に私たちが入りこむようなイメージになります。実在しない世界に、私たちが遊びに行ける感じです。これは流行のメタバースとして普及し始めています。こちらは、目の前にあるものはすべて仮想となるので、空間やもの、自分の姿さえも自由に作ることが可能となります。
自身がゲームのキャラとなって、ゲームをしたり、友達とメタバースの中で集合してお話することも可能です。
また、仮想空間に自身のオフィスを設ければ、その中で仕事ができるようになる可能性もあります。この返はアプリの開発が行われている段階です。
2.ARとVRの発展
ARとVRは、どうような発展を遂げていくのでしょうか。
ARに関していえば、スマートフォンを通して現実世界をみる必要があります。そのためスマートフォンにかわるデバイスが登場することで、一気に普及する可能性があります。スマートフォンのデバイスは、メガネ型の端末が予想されます。GoogleやAppleがデバイスの研究や開発に取り組んでいるので、近い将来登場する可能性が十分あります。しかし、現代の技術では高性能なPCをメガネ型の端末に入れ込むのは困難と予想されるため、スマートフォン本体に計算処理は任せて、メガネ型の端末はスマートフォンと通信して、通信結果を投影するようなモデルになるのではないかと予想しています。そして、ハードウェア面での技術が進歩すれば、段階的にスマートフォンは不必要となり、メガネ型端末のみの世界になると考えられます。
VRに関しては、現在Meta(facebook)が開発に注力しています。現在の段階でもヘッドセットが消費者向けに販売されております。これがビジネスツールとして利用され、Meta空間でリアルの仕事や会議を行うレベルになるにはもう少し時間がかかりそうな感覚があります。どうしても、自身の動作とMeta空間とで動作の差が生まれるので、画面酔いや没入感のリアル感の不足が発生してしまいます。しかしこれらの問題を解決されるのも時間の問題と言えるのではないでしょうか。
まとめ
ARは、現実世界に仮想のものを投影する技術。VRは仮想の空間に、自分自身が遊びにいく技術。ARの普及には、メガネ型端末の普及が必要。VR技術の普及は、すでにヘッドセットが販売されているので、仮想空間と現実空間での動きの誤差や、没入感が増せば一気に普及する。
以上です。